脱オジサン化

出世しない人にありがちな5つの特徴

 人生100年時代、副業だ、新しい稼ぎ方だ、多様な生き方だと仰いますけど、そこそこの会社で働けているし、まだこの会社で多少は出世をしていきたいじゃないかと思っている方に、少しでも参考になればと思います。 

下記に当てはまる場合は出世から遠ざかっている

  • 他の社員より研修を受ける機会が少ない
  • 仕事の内容が変化ずいぶん変わらない。給与も変わらない
  • 気にかけてくれる上司や上役がいない

他の社員より研修を受けていない=あなたの期待値が下がっている

 会社における研修はお金をかけて人を育てる機会。実は一人当たりの金額もかなり高い。全員に対して受けさせるものもありますが、年次が上がってくればくるほど、特定の人に絞って受けさせるようになるものです。同期や後輩のスケジュール表に聞いたことのない、受けたことのなさそうな研修の予定が入っていたら要注意です。会社のあなたへの期待値は相対的に下がっています。近いうちに同期が先に課長・部長へと昇進するでしょう。

仕事の内容が長らく変わらない=あなたはずっとそれをやっていてくれ

 仕事の内容が変わらないということ、よく解釈すれば、その仕事があなたにしかできない貴重な仕事だから?そういうケースもあるとは思いますが、出世させる人には会社はいろいろな経験を積ませようとするものです。少なくとも同じ部署でも、より難易度の高い仕事経験を積ませていくものです。それがなく、ずっと同じレベルの仕事を続けている場合、会社は「その持ち場ならそこそこのクオリティでやってくれるから、そこを貼り続けてくれ」という意味のケースが多い。「あなたの成長・出世」よりも「会社に都合のいい仕事の歯車」の色が濃くなっている可能性が高いです。

気にかけてくれる上役、上司がいない=上がるエンジンがない

 昇進に際し、人事部が力を持っているケースもあれば、上司が重要な会社もあありますが、あなたのことを、気にかけてくれる上司やそれ以上の上役はいますでしょうか? あなたの出世を左右するのに、「上司・上役の力」はエンジンのようなものです。あなたの実力を冷静に推し量り、あなたに眠る力を引き出そう、活躍をさせようという意志を持った上司・上役です。人事が力を持っていてもあなたのポジティブな情報を人事にもたらすのは上司・上役のケースが多いと思われます。そんな方がいない場合、同僚が「低い期待値」を覆してくれる可能性は残念ながら低いです。さらには、一度出世のラインから外れた場合、上長が変わったとしても「低い期待値」が引き継がれてしまっていることもあります。エンジンがもがれた飛行機のような状況と言えます。グライダーのように気流に乗って下降するのみとなってしまう恐れがあります。

そんな自分がこんな傾向に陥っていたらヤバイ

 期待値が下がり、出世のレールからは外れている場合、そういう人物評価になる理由がその部署・上司・そしてには存在しています。そんな環境でそれ以上今と同じ時間の使い方をしても、スキル・経験が積み上がらない時間を過ごすことになり、会社員という時間の使い方においては、あなたの損失は確実に拡大していきます。 なるべく早く、異動、もしくは転職で環境を変える、または大きな変化を起こしていくことを検討したいところですが、なかなかそうならない方が大半(過去の自分も含めて、、、)そんな、事実を直視しない方にありがちなヤバイケースを紹介します。

1.俺が抜けたら回らない・・・と思っている

ある程度の年次でずっと同じ仕事をされている方が、異動転職をしない理由で、「俺がいないと回らない」と思っていらっしゃるケースがあります。残念ながら組織で運営している会社にとって、よほどの小規模会社でない限りは、その人が抜けてもなんとかなってしまいます。その仕事は仮に止まると、売り上げ9割飛ぶような重大な仕事でしょうか?まずそんなことはなく、「俺が抜けたら回らない」はほとんどの場合で思い込みと考えられます。

 さらに、その「俺がぬけたら回らない」が強い責任感に紐づいていればまだいいのですが、それは「俺にしかできない状態」を自分のやりがいにしてしまっているケースが結構あります。というか結構そうなっています。しかし、本当に責任感がある人は、自分がその仕事ができなくなっても会社がきちんと回るように工夫をしている人だったります。

あなたがいなくても大丈夫なんです。ポジティブにもネガティブに捉えられるこの事実をポジティブに受け止めたいところです。

2.俺の目立たない仕事もいつか・・・と思っている

 控えめな優しい方にすごく多いこのパターン。上司たるものこの目立たない仕事に光を当ててきちんとみてくれるべき立場だと思い、俺の目立たない仕事もいつかはきちんとみてくれる上司が現れ、仕事のクオリティを見て引きあげてくれるはずだ。じっと耐え、コツコツ目の前の仕事をやり続ければいつか必ず、、、。 

 残念ながら目立たない仕事を、かなり頑張って目立たせれば別ですが、目立たせないままやり続けていたら、残念ながら浮上は厳しい。会社にとって、「目立たないけど、文句も言わずにやり続けていただいて、ありがとね!」という立場に追い込まれていることが多いと思います。もちろん素敵な上司がそこを見て引き揚げてくれるケースも0では無いかもしれません。でもそれは新しい上司が「会社の成長を実現するような意味のある仕事」と感じて初めて引き上げるもの。そのパワーが今のその仕事にありそうでしょうか。見極めたいところです。

3.自分の仕事に誇りがありそれなりにやりがいを感じている

 長くにわたり、目立たない仕事をコツコツと文句ひとつ言わずに行う真面目で能力も高い人は、その仕事の完成度も高く、周りからそれなりに信頼されていたりします。結果、長期にわたり、組織を支えている誇りもあるし、それなりの充実感もある。さらには、出世するような人間がそういう「突き詰めて完成度高い仕事」をするのではないく「上っ面の仕事した風」の仕事で目立って出世していったりするものだから、大和田部長が出てくることで半沢さんが目立つのと同じ構造で「上っ面の仕事」を悪役に、さらに自分の仕事を自分自身で肯定する傾向が強まっていきます。俺の仕事こそ本質的だと。そう思い始めてたら要注意です。

4.「出世とか興味ない」といい出す

 これは、半分本音で、半分は本心ではないというケースがあります。実態として長きにわたり出世しない自分を奮い立たせて会社に向かうには、その立場に興味がないとすることで、自分の会社での立場を守ることが求められます。僕自身がそうだったので本当によくわかるのですが、そう言って自分を納得させないと、正直万年ヒラの苦しみが、会社員生活を曇ったものにしてしまうのです。もちろん本気で「責任を負いたくない」と思っている人もいるのですが、課長ぐらいは、、、と思っていた人にとってはこれは結構当てはまるケースだと思います。昇進しない自分を肯定し、受け入れる。ある意味悟りの境地でしょうか、、、。本心120%なこれは良い気もします。

5.株価ばかりをみるようになる

 これもある種の自己防衛反応だと思います。株式相場に手を出したり、せどりやらアフィリエイトやら「他の収入源を確保する」ことで社内で出世によって勝ち取ることのできない可能性が高い「収入」を別の形で確保しようとしていきます。本当にこの方向にすすむ方は多い。何を隠そう、このブログもその理由で始まっています笑。しかし、株価での短期的利益が、給与の上昇率を大きく超えていくことはなく、ブログやせどりも中途半端な気持ちで取り組むサラリーマンに大きな利益をもたらすほど簡単には稼がせてはくれません。株価の上下に一喜一憂するその時間が何よりも損失です。本業で積み上げてきた知識・経験を持って管理職など難易度の高い仕事に取り組むチャンスを諦めてしまっている。これは本当にもったいない。

その仕事の仕方は損ぎれ!貴重な人生が枯れる前に

 会社員をバカにし、まだ消耗してるの?と煽るインフルエンサーに苛立ったことはないでしょうか。彼らの主張で一点非常に真っ当なのは「その時間の積み上げはあなたにちゃんとリターンがありますか?」という強烈な問いかけです。

 普通に見れば、会社における労働はあなたの時間の切り売りです。リターン=給与と捉えてしまうと、会社は単純に労働時間を提供することでお金に得るだけの場になってしまいます。 ですが、その仕事を通してのスキル・経験・人間的成長が伴う場合、それは労働時間の切り売りではない、素晴らしいリターンをあなたに提供してくれています。これが実に大きいことに気づかされます。

 逆に言えば、そういうリターンのない仕事を継続してしまっている現状があるとすれば、イケ○ヤの思う壺。そういう仕事の仕方、時間の使い方をしている現状は「切る」べきです。スキル・経験・人間的成長の伴わない仕事の仕方は、長期的にあなたの心、意欲、エネルギーを奪います。 

 俺はこれでいいんだよ。これも人生のあり方だよとくたびれた肩でおでんを突くようになる前に、動きたいところです。

気付けることがラッキー。ここから立て直す

  • スキル・経験・人間的成長が伴う仕事の仕方をしているか?問いかけ続ける。
  • していなければ、仕事の内容の見直しを実行する
  • すぐに変わらない状況の場合、異動・転職で無理やり環境を変える

長くなってしまったのでこの辺りの詳細は他のエントリーにしますので、今日はこの辺で。 

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