トクホが司法試験なら、機能性表示食品は英検3級レベルの認定制度

機能性表示食品とトクホ(特定保健用食品) 最近よく聞くこの二つ。 これら似てるけど全然違うもの、そしてこの機能性表示食品が結構やばい制度であることを知りました。 なんと東京弁護士会は昨年からこの機能性表示食品の制度を廃止すべきだと意見書を出しています。

機能性表示食品制度に対する意見書|東京弁護士会
2016(平成28)年1月13日東京弁護士会 会長 伊藤 茂昭 当会は、2016...

トクホも機能性表示食品も、痩せる!目が良くなる!記憶力が良くなる!とかわかりやすく効果を明示していい食品のことです。 トクホは、その食品がもたらす効果を国がきちんと評価し、その認定を行います。効果を細かく検証するので実際に認められるまでにすごく時間もかかる。お金もかかる。 しかし、機能性表示食品は届け出るだけ。非常に短期間かつ低コストで表示ができる制度です。 必要な書類を出せばいい。もちろん効果を説明する資料は必要ですが、その根拠は相当不明確なのです・・・。ぶっちゃけ きくかもしれない根拠をそれっぽく揃えるだけで「通る」ようです。

体脂肪が減ると書いてあるのに、その根拠データが、BMI25以上の被験者だけを対象とした偏ったデータであったり。体脂肪が減ると書いてあるのに、実際は体脂肪面積が減っていて、体脂肪率は下がっていないデータであったりと、根拠があってないようなもの。非常に不確かなものが結構混ざっているとのこと。 もちろん消費者が目に触れるパッケージには、わかりやすく、さも”効く”かのようにどれも書いてあります。

これは、政府が産業を活性化したい意図があるようです。 お金も時間もかかるトクホだけだと、多くの中小規模の事業者がなかなか売れる商品を、売れる広告でアピールできない。ならば、人の役に立つ、効果のある食品であるのであれば、もっと簡単にアピールできるようにすることで、中小規模の事業者にもチャンスを与えたいという意図があるようです。

まっとうな考え方かもしれないのですが、結果として、「消費者の安全、信頼」よりも「売れればいい」が完全に先立っている制度の乱用が起きていると言っても過言ではない状態のようです。フェイクニュースならぬ フェイク商品を大量生産させる制度なのです。

まず、消費者庁が、この機能性表示食品として届けられている商品全てと、その根拠となるデータを公開しています。これをチェックするのが一つ。

しかしご覧になるとわかると思うのですが、いちいちこんなにたくさんの根拠のデータを見ることはできません。正直書かれている内容も素人には全く理解できるような内容ではありません。逆にだからこそ、不確かな効果でも問題なくうることができているという現状です。

一般社団法人の、消費者市民社会をつくる会という団体は有志の科学者の集まりで、この難解な根拠データを読み解き、消費者にわかりやすく信頼に足りる商品化どうかをA~Cで判定してくれています。 疑問点や不明点は直接、製造業社に問い合わせ、そのやりとりも公開されています。

機能性表示食品についてのASCON科学者委員会の評価を公表します | ascon

よく見るとおーいお茶の伊藤○さんやメジャーな企業もこの団体の指摘に対して、結構、強気で不誠実な対応をしていることがわかります。 効果が疑わしいものも商品名とセットでA,B,Cなどが書かれているのでとてもわかりやすいです。

制度が始まって2年。消費者庁も、この制度の限界を認めつつも、その不利益が消費者に降りかかるリスクについて「消費者がきちんと判断してほしい」と丸投げ状態です。 なので、冒頭に出てきた弁護士会などは制度そのものの廃止を訴えています。

皆さんはどうしますか。

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