まず大志ありきで始まるのではなく、小志を全うし続けた結果として、大志が抱けるようになるということ。
Boys, be ambitious.
Be ambitious not for money
or for selfish aggrandizement,
not for that evanescent thing
which men call fame.
Be ambitious for the attainment
of all that a man ought to be.
少年よ 大志を抱け!
お金のためではなく
私欲のためでもなく
名声という空虚な志のためでもなく
人はいかにあるべきか、その道を全うするために、大志を抱け
あまりに有名なこの言葉に何の疑問も抱いてこなかった私にとって、本書は新しい視点を授けてくれた。
一つは、「まず大志ありきで始まるのではなく、小志を全うし続けた結果として、大志が抱けるようになるということ。」
多くの大志を本気で抱き活躍されている方々が多数紹介されているが、彼らに共通するのは”まず”大志ありきではなかったということ。
言う事ばかり大きくて、目の前のことが何もなされていない自分がいたとすれば、この本は大変参考になる。
志がどのように成長するかがわかる
次に、その志が成長するサイクルについての記述が勉強になる。
自身で作るにしろ環境に作られるにしろ、目標が生まれ、その目標に向かって取り組み、結果、自身を客観視し、自問自答から新たな目標と志が生まれ、その終焉によってまた次の目標とであう。
そのサイクルが螺旋になるか、ただのループになるのか。これが前進か停滞かの違いで
誰にでもある当たり前の思考の中に、志の芽は潜んでおり、その小志が大志に育つかどうかは、その目標に向けて
取り組み、「取り組みの終焉」を迎えられるかどうかにかかっている。
志のサイクルがまわり、それがただのループではなく、螺旋階段になるとき、人は誰でも大志に向かい前進して生きることができる。
結論
「目の前の目標に全力になれ」と今までいわれてきた事の意味がわかってくる。
とても納得感のある一冊となった。
様々な先輩たちの志のサイクルの奇跡も参考になる。 停滞感を感じている方にお勧めできる一冊だと感じた。