BIとは何なのかをざっくり体系立てて教えてくれる一冊。
プロローグでは、営業成績の低下を本部に指摘される主人公が、手作業や、環境の悪いデータからも事実を導きだし、リストラを免れる結果を導きだす例から始まる。
BI=「企業内外に散在するデータを分析して、経営医師家体に活用するITシステム、取り組み、方法論、管理手法を総称するコンセプト」と位置づけ、そのメリットを3つ「データによる思い込みの排除」「埋もれた知識の発見」「仮説検証の実現」とおいているのが分かりやすい。
備忘録もかねて、中身の目次だけを紹介する
第1章 プロローグ
第2章 ビジネスインテリジェンスの概要
1ビジネスインテリジェンスを支える情報システム
1−1データウェアハウスとデータマート
1−2ETL-プロセスとツール
1−3クロス集計と多次元分析
1−4統計分析とデータマイニング
1−5テキストマイニング
1−6シミュレーション
1−7レポーティングツールとダッシュボード
2データ活用のポイント
3代表的なビジネスインテリジェンス
3−1見える化の実例 グローバル製品コード
3−2隠れた関係性を発見する事例 レセプト・健診データ分析
3−3ビジネスインテリジェンスの累計
第3章
1パフォーマンス管理の現状
1−1企業活動の「見える化」
1−2パフォーマンス管理
1−3パフォーマンス管理のためのBIツール BAM,BPM,CPM,EPM
2パフォーマンス管理の実例
2−1小売りチェーンにおけるCPMとBPM
3パフォーマンス管理のこれから
3−1CPMとBPMの連携
3−2「見える化」から仮説検証基盤へ
第4章 変革をもたらすビジネスインテリジェンス
1変革の領域で適用されるビジネスインテリジェンス
2WHAT-IF型BI
2-1業務改善と業務改革 模様替え?リフォーム?
2−2業務改革の例 経営目標の明確化、新しい業務方式のデザイン。新しい業務フローの定義
2−3業務改革におけるビジネスインテリジェンス
3プロアクティブ型BI
3−1BIを活用した知的サービスの萌芽
3−2プロアクティブ型BIとは
3−3プロアクティブ型BIの仕組み
3−4プロアクティブ型BIを巡る新たな動き
5章 改革をデザインする分析シナリオ
1分析シナリオ累計
2分析シナリオ累計の活用場面
3分析シナリオ類型の活用事例
3−1評価・要因分析型の事例 〜検査機関における検査精度の向上〜
3−2ターゲティング型の事例 〜健保における生活習慣病予備軍の発見〜
3−3予測・制御型の事例 〜コールセンターにおけるシフト・スケジューリング〜
オペレーションズリサーチ
3−4以上検出型の事例
セイバーメトリクス
4 4つのビジネスインテリジェンスと分析シナリオ類型
6章 改革を成功に導く鍵 BI成熟度
1BI成熟度モデル
1−1 成熟度を表す5つのステージ
1−2 成熟度を捉える三つの視点
2成功のポイント
3エクセレントカンパニーとイノベーティブカンパニー
7章エピローグ